いつも格別なご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
私たち池上塗料工業株式会社は、昭和24年の創業以来、お客様に信頼される製品とサービスを提供し、常に進化し続ける企業として成長してまいりました。
当社は、塗料・溶剤の製造販売及び受託製造を主力事業とし、お客様の多様なニーズにお応えするため、常に品質と技術の向上に努めております。これにより、お客様の期待に添える高品質な製品を提供し、共に成長していくことができました。
長年培った技術とノウハウを基に、地域社会への貢献を大切にし、社会的な使命を果たしていくことをお約束いたします。
また、これからも変わらぬご愛顧と信頼を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。私たちはお客様の成功を共に築き上げ、社会に貢献する企業であり続けることを使命とし、全力で取り組んでまいります。
最後に、当社の代表取締役である池上政幸をはじめ、全従業員が一丸となり、お客様との良好な関係を築いていくことをお約束いたします。今後とも池上塗料工業株式会社をどうぞよろしくお願い申し上げます。
どうぞよろしくお願いいたします。
敬具
池上塗料工業株式会社
代表取締役 池上政幸
昭和24年4月
清水区辻町にて池上塗料製造所として創立、清水・静岡の家具業界に硝化綿ラッカー・シンナーを製造販売
昭和50年
現在本社がある清水区山原に600坪の工場用地を取得
昭和54年4月
資本金2,000万にて法人化し工場を移転
平成2年
清水区上倉に1,800坪の工場用地を取得し、将来の工場用地とする
平成4年
駿河区用宗に静岡営業所を設置し、より細かなサービスの充実を目指す
平成24年
清水区上倉に太陽光発電設備(0.4メガソーラー)を設置
今から約50年前の1970年代、静岡県内に拠点のある大手模型メーカーから接着剤の製造について問い合わせを受けたところから当社の今が始まりました。ここではその製作ストーリーをご紹介します。
今から約40年前の1970年代、大手模型メーカーは接着剤のOEM委託先を探していた。
当時から大手だったセメダイン社をはじめ、多くの会社に声をかける中の一社に、池上塗料工業株式会社があった。
大手も参加しており、当時は現在よりも会社の規模が小さかったため、通常では不利と考えられる状況の中、当時から代表そして製造責任者として現場の指揮を執っていた池上政幸は、地場の企業としての意地と誇りを胸に、同社の持てる技術を最大限生かした商品を開発した。
静岡県工業技術試験場で大手模型メーカーが製品テストを行った結果、多くの企業が商品を提供する中、接着力の一番強い商品を納品したのが同社の接着剤だった。
ここから長きにわたる同社と大手模型メーカーとの取引が始まる。
後日談として、大手模型メーカーが製造を委託した後、改めて世界で販売を行う前にアメリカ・ヨーロッパの接着剤を集め性能比較試験を行った。
その結果、当時販売されていた多くの接着剤と比較しても、同社の接着剤の性能が一番優れていた為、改めて同社の技術力の高さが浮き彫りになる結果となった。
現在では広く流通している大手模型メーカーの接着剤は、特徴的なビンの形状であることをご存じだろうか。
一般的なビンは“丸型”であるが、大手模型メーカーの接着剤に使用しているビンは“六角形”だ。
長年に渡って販売されており、店頭に多く並べられているため普段気にすることは全くないと思われるが、実はこの“六角形”のビンに入れられた接着剤は、高度な技術に基づき製造されている。
このビンでの製造・販売を始めてから長い期間が経過しているが、当初は四角形での製造・販売であった。そこへ六角形のビンのデザインを最初に持ち込んだのは、大手模型メーカーの当時の企画部だった。
丸型が当然だったビンのデザインにあって、六角形は接着剤の充填も、ラベルの貼り方も全く見当がつかず、想像することすら難しいほどであった。
しかし「めずらしく、目立つ商品を作りたい」という企画部の熱い思いに、なんとか応えたいとの思いから、社内や機械メーカーと試行錯誤を幾度も幾度も重ねた。
2年に至る歳月を要することとなったが、その結果、ついに六角形に対応した機械の実用化、製造ラインの構築に至ったのであった。
この技術は、現在に至るまで同社の専売特許といえる。
多角形のビンで同様の商品を販売している企業が無いからだ。そして同商品は、50年たった今も現役として世界で広く流通している。